画面の向こうにいるのは、ぜんぶ大人
リスナーさんの年齢や性別の統計は、公式からは公開されていません。でも、アプリの仕様から確実に言えることが2つあります。
ひとつ。Pocochaはアプリの利用に18歳以上という年齢制限があって、18歳未満は全ての機能を使えません。ライバーもリスナーもです。つまりTikTokやYouTubeと違って、中学生や高校1〜2年生の年齢の人はこの世界にいません。
ふたつ。20歳未満には課金の月額上限が設けられています(上限額そのものは公式に明記されていません)。上限がある分、動かせる額には差が出ます。つまり枠のお金の面を支えているのは、ほぼ確実に「自分の裁量で使えるお財布を持った大人」です。
仕様から確実に言えるのは、ここまでです。画面の向こうは、ぜんぶ大人。そのうえで肌感覚で言えば、あなたの枠のコメント欄にいるのは、仕事帰りの人、家事の合間の人、晩酌しながらの人です。
「大人が相手」だと、接客が変わる
この前提に立つと、いくつかのことがつながって見えてきます。
一番強い挨拶は「おつかれさま」。話題の中心は、仕事おつかれ、晩ごはん、週末の過ごし方。学生ノリの内輪の速さより、一日の終わりにほっとできる速度の方が、この世界の多数派に合っています。
応援は、大人の一日の楽しみのひとつ。リスナーさんの応援は、晩酌や趣味と同じお財布から出ています。だから並んでいるのは他のライバーだけではなくて、その人が持っている他の楽しみ全部。枠が選ばれ続けるのは、その日いちばんの楽しみでいられたときです。
大人は「応援の扱われ方」を見ている。自分の応援がどう受け取られ、どう覚えられているか。名前の記憶、ありがとうの精度、小さな約束を守ること。社会人としての日常で「ちゃんとした扱い」を知っている人たちだからこそ、ここが若い世代向けのプラットフォームより重く効きます。
「客層が見えない」は、半分は答えが出ている
ライバーの相談でよく出るのが「どんな人に向けて配信すればいいか分からない」という悩みです。ただ、たいていの人は体感でもう掴んでいます。この時間に来る人はたぶん仕事帰りだな、この人は子どもを寝かせてから来ているな。その勘は、だいたい当たっています。
そのうえで仕様を知っていれば、少なくとも「誰ではないか」ははっきりします。子どもではない。学生の集団でもない。一日の仕事や用事を終えて、限られた自由時間をあなたの枠に使ってくれている大人です。
そう考えると、配信の設計図はけっこう素直に描けます。癒し、居場所、その日あった話を聞いてくれる相手。大人が一日の終わりに欲しいものは、昔から変わっていません。
相手が誰かわからないまま話すのと、「一日を終えた大人」に向けて話すのとでは、同じ雑談でも届き方が変わります。あなたの枠は、思っているよりずっと、大人の社交場です。
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