マイイベは「応援する理由」を作る企画

こんな人に: マイイベの企画ネタを探しているライバーさんへ。ネタの前に、ネタより効く2つの設計の話をさせてください。

マイイベ(ライバー主催の企画)の本質は、「今応援すると何につながるか」「参加すると何が残るか」を見えるようにすることです。ライバーからは「ただアイテム投げて」とは言いづらい。でも応援したい人は、きっかけを待っている。マイイベは、その言いづらさと、待っている気持ちのあいだをつなぎます。

月末に感謝の企画を置くのは、無意識にやれている人が多いはずです。ここでやりたいのはネタの話ではなく、それを毎回狙ってできる形にすることです。

この正体が分かっていると、企画選びの基準が「面白そうか」から「参加する理由が分かりやすいか」に変わります。そのうえで、効く設計が2つあります。

設計1: 月初と月末で、目的を入れ替える

同じマイイベでも、時期によって狙うものがまったく違います。

月初は獲得の時期。リスナーの応援予算が新しくなり、コアファンの座も取り直しになります。だからハードルの低い企画で、初見さんとライト層に「今月のお仲間」になってもらうことを狙います。メーターは二の次でいい時期です。

月末は還元の時期。初見さんのコア化はもう難しく、既存のファミリーの熱量で戦う時期です。だから企画の向きも、新しい人集めではなく、今月支えてくれた人たちへの感謝と、その人たちの「最後まで一緒に走りたい」を後押しする形に変えます。

マイイベがうまくいかないときは、企画の中身より先に「時期と目的が合っているか」を疑ってみてください。月初に還元型、月末に獲得型をやってしまっているケースは、かなり多いです。

設計2: 「ハズレ」は、その場でできることにする

ルーレット系の企画を例にすると、当たりは画像などのプレゼント。ではハズレをどうするか。ここに、見落とされがちな設計のコツがあります。

ハズレ枠は「その場でできる演出」にする。即興のセリフ、スクショタイム、1分間の名前連呼。理由は2つあって、ひとつはハズレでもその場が盛り上がるので、外れた人の体験が悪くならないこと。もうひとつが大事で、あとで渡す借金を作らないことです。

「あとで〇〇送るね」が積み上がった企画は、イベント後のあなたに制作の借金として降ってきます。渡すのが遅れれば、企画で上がった熱がそのまま信頼のマイナスに変わる。企画の設計時点で「配信が終わった瞬間に、あとで払うものが残っていない状態」に近づけておくのは、自分を守る技術です。

企画を決めるときに2つだけ確認してみてください。「これは今の時期(獲得期か還元期か)に合っているか」「配信後に残る作業量はどれくらいか」。この2つが通っていれば、企画の中身は定番でまったく問題ありません。

最後にひとつ。どんな企画でも、「やらされている感」が出た瞬間に空気は冷めます。マイイベは営業ではなく「みんなと楽しみたいから企画した」というスタンスが伝わること自体が、一番の演出です。

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