配信のあと眠れないのは、意思の問題ではない
夜の配信を終えた直後の体は、スポーツの試合直後に近い状態です。心拍が上がって、頭が冴えている。この状態のまま布団に入っても眠れないのは当然のことで、意思の弱さの問題ではありません。試合直後の選手に「今すぐ寝ろ」と言う人はいませんよね。でもライバーは、毎晩それを自分に言っています。
配信のあとにお風呂に入る、少しストレッチを挟む。そういう日はすでにあるはずです。ここでやりたいのは新しい習慣の話ではなく、その順番を固定することです。
30分の「下り坂」を置く
対処はシンプルで、配信終了と就寝の間に30分の「下り坂」、つまり体を興奮状態から平常へゆっくり降ろしていく時間を置くことです。お風呂かシャワー、ストレッチ、部屋の照明を落とす。この中のどれかを組み合わせるだけでいい。※ここに出てくる分数は一般に言われている目安をまとめたもので、医学的な裏取りをしたものではありません。眠れない状態が続くときは、医師や薬剤師に相談するのがいちばん確実です。
そして一番大事なのがこれ。布団の中で、今日のメーターやコメントを見返さないこと。数字は感情を動かすので、見た瞬間に下り坂がやり直しになります。振り返り自体は大事ですが、数字を見る振り返りは翌日の昼。その場でやるなら、数字を見ずに、よかった場面を3つ思い出すくらいまでです。時間を置いた振り返りの方が、冷静さの面でも質が上がります。
配信スケジュールを組むときの条件として、「配信終了を就寝の90分前までに置けるか」(下り坂30分に、余裕を足した目安です)を入れてみるのもおすすめです。締め時間ぎりぎりまでの配信が毎晩続くなら、そのぶんの疲れは、翌日に持ち越しで返ってくると考えてみてください。
リスナーさんは、疲れに最初に気づく
「寝不足でも配信は頑張ればできる」と思うかもしれません。ここでひとつ、視点の話を。リスナーさんは、画質や音質の乱れより先に、ライバーの疲れに気づきます。出るのは、声のトーン、相槌の速さ、笑うまでの時間。疲れはこの3つに真っ先に出て、しかも本人はいちばん気づきにくい。
つまり体調管理は、自分のためであると同時に、枠の品質管理そのものです。「体調がいい」は配信スキルの一部。そう考えると、早く寝ることはサボりではなく、明日の配信の準備に変わります。
毎晩の配信は、小さな試合です。試合のあとに体を落ち着ける時間、つまりこの30分の下り坂があるのは、怠けではなく競技の一部。長く配信を続けている人ほど、この降り方が上手です。
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