「かわいいだけじゃダメですか?」には、答えが二つある
「かわいいだけじゃダメですか?」
この問いは一つに見えて、実は二つの質問が混ざっています。「かわいさは、来てもらう理由になりますか」と「応援してもらう理由になりますか」。答えが違うので、分けて答えます。
一つ目の答え。来てもらう理由にも、また来てもらう理由にも、なる
研究の世界では、「かわいい」は「近づきたい、もっと見ていたいという気持ちを伴う感情」と定義されています。「かわいい」と感じた人は、その時点でもう近づきたくなっている。だから一つ目の質問の答えは、はっきり「なる」です。
しかも、この答えには続きがあります。
「かわいい」というコメントが流れる瞬間を思い出してみてください。顔をアップにしたときではなく、笑った、驚いた、ふとした仕草をした瞬間のはずです。その一瞬はすぐ消えて、次にいつ出るかは本人にも分かりません。だから見た人は「もう一度見たい」と思う。
つまりかわいいは、初めて来てもらう理由になるだけでなく、また来てもらう理由にもなっています。「かわいい」のコメントをもらったことがある人は、この二つをすでに持っています。
二つ目の答え。応援の理由は、別の場所で生まれる
ここで、Pocochaならではの言い方をひとつ。リスナーは「ライバーさんを見守りたい」とはあまり言いません。でも「今日のメーターを見守りたい」とはよく言います。
見守る相手が、人ではなく、今日の結果なんです。
この言い方に、応援の正体が出ていると思います。応援するとき、リスナーは「見る側」ではなく、「今日の結果を一緒に作る側」に立っています。ところが、かわいいが起こすのは「近づきたい」「見ていたい」「また来たい」、ぜんぶ見る側の気持ちです。だから、一緒に作る側に立ってもらう理由は、かわいいの続きにはたぶんありません。それは、来てくれた人とその後になにをしたか、で作られる別のものです。
つまり、ダメなのではなく、担当が違う
「かわいいだけじゃダメ」は、半分だけ正しい言い方です。正確に言うなら、かわいいは「来てもらう」と「また来てもらう」まで運んでくれる。「応援してもらう」の理由は、その先で別に作る。ダメなのではなく、かわいいの担当範囲がそこまで、というだけです。
そして「自分はかわいくないから」と思っている人へ。研究が言う「近づきたい」の引き金は、顔の造形ではなく「この人は近づいても大丈夫そう、関わりやすそう」という感覚です。入口の言葉が「かわいい」ではなく「声が落ち着く」「なんか安心する」でも、来てもらう理由として同じように働きます。入口の言葉は人によって違っていい。その先で応援の理由を作る仕事は、入口が何であれ、全員に同じように残っています。
来てもらう理由と、応援してもらう理由は、どうやら別の場所で作られています。片方を持っているなら、もう片方を作りに行けばいい。両方を一つの言葉で背負う必要はありません。
配信のこと、記事のこと、聞いてみたいことがあったらどうぞ。読むのはちゅっぱだけで、書いたことがこのページや他の場所に表示されることはありません。名前もログインもいりません。
届きました。読んでくれて、送ってくれてありがとうございます。