ライバーが黙っても、回る枠
常連さんが数人の枠では、全員と深く関われます。増えてくると、一人ひとりに割ける時間は確実に減っていきます。配信中に呼べる名前の数にも、拾える話題の数にも限りがあるからです。
そこで自分の回転数を上げて対応するのは自然な反応で、実際それでしばらくは持ちます。ただ、時間の総量は増やせないので、人数が増え続ければいつか頭打ちになります。
頭打ちが来ない方向がひとつだけあります。盛り上がりを、自分ひとりで起こすのをやめること。リスナーさん同士のあいだでも盛り上がりが生まれる枠にすることです。
場が自分で回りはじめるとき
枠の決まりごと、つまり挨拶や締めや掛け合いの型が根付いてくると、リスナーさん同士がその型でやりとりを始めます。ここが肝で、人は場に参加すること自体からも満足を持ち帰れるようです。みんなで同じ掛け合いをして盛り上がった人は、ライバーに名前を呼ばれていなくても「楽しかった」を持って帰れる。これが起きると、人数が増えても一人あたりが薄まりません。
場が自分で回りはじめたサインは、いくつかあります。
初見さんが入ったとき、自分より先に常連さんが迎える。
新しく来た人が、誰に教わるでもなく枠の挨拶や絵文字を使いはじめる。これは特に分かりやすい合図で、合言葉が自分で増えはじめた状態です。
締め際、言われなくても全員が同じ空気になる。
3つのうちどれかがもう起きているなら、型はすでに根付いています。狙って作った覚えがなくても、毎日の挨拶や締めがその役割を果たしていた、ということです。
上のランクの枠を見ていると、この先まで進んでいることがあります。ファミリーでリスナーさん同士が勝手に遊んでいて、締め前やイベント中に自分たちで動きはじめて、その動きに賛同が集まって広がっていく。ライバーは指揮していません。みんなが集まってくる目印になっているだけです。
なぜ、そこまで必要になるのか
勝負どころを思い出すと分かります。締め際やイベントの終盤、ライバーは配信そのもので手一杯です。同時に作戦の指揮まではできません。
その時間に枠として動けるかどうかは、リスナーさん側が自分たちで動けるかにかかっています。ランクが上がるほど、この差が効いてくる。そう読めます。
順番は、入口から
どの型から根付かせるか迷ったら、初見さんの迎え方からがおすすめです。中と外の区別を保ったまま入口だけを開ける形なので、内輪の濃さと新しい人の入りやすさが両立します。次に締めの挨拶、その次にお礼の型。
そして自走を早める方法がひとつあります。リスナーさん発の小さな動きが出たとき、乗って、言葉にして返すこと。「今の、みんなで作った流れだね」と拾うと、その動きが続きやすくなります。
ひとりで盛り上げ続けられる人数には、限りがあります。限りを外すのは、たぶん体力ではなく型のほうです。
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