愛される枠には、部品がある

こんな人に: 配信は続いているし手応えもある。でも次に何を伸ばせばいいのか分からなくなっているライバーさんへ。

人が誰かを好きになっていく過程は、いくつかの部品でできています。「もっと愛される枠にしたい」と思ったとき、熱量を足したくなりますが、足りないのが部品のほうだった場合、熱量を足しても手応えは変わりません。ここでは、その部品を並べてみます。すでに動いている部品も多いはずなので、欠けているものを1つ見つけるための表だと思ってください。

6つの部品

1. 顔を合わせる回数。人は繰り返し接したものを、それだけで好きになります。決まった時間に高い頻度で会える枠は、それだけで有利な条件を持っています。顔ぶれが毎回入れ替わるなら、ここが最初の課題です。

2. 理解の証拠。コメントを拾うことと、分かってもらえたと感じてもらうことは別です。「おつかれさま」は誰にでも返せますが、「先週の件どうなった?」はその人にしか返せません。盛り上がるのに関係が深まらないときは、たいていここです。

3. 話す側と聞く側の割合。ライバーは自分のことを話すのが仕事なので、放っておくと一方通行になります。ファンは増えるのに距離が縮まらないと感じるなら、聞いて覚える割合を上げるタイミングです。

4. 小さな役割。人は、助けてくれた人だけでなく、自分が助けた相手も好きになります。席を外すあいだ枠を見てもらうこと、初見さんへのひとこと、意見をもらうこと。お金以外の役割を渡せているかどうかです。

5. すきまの順番。ちょっとした欠点は魅力になりますが、それは土台がある人の場合だけ。褒められるのに話しかけられない枠は、先に自分のすきま、つまりちょっとした欠点や抜けを見せるタイミングです。

6. 受け取りの姿勢。応援されたとき、恐縮して受け取ると、相手の行為は「負担をかけた」に確定します。喜んで受け取ると「いい選択だった」に変わります。応援してくれた人が次に続かないときは、ここを疑う価値があります。

使い方は、引き算

この6つを全部やろうとすると、ただ仕事が増えます。使い方は逆で、いちばん静かな部品を1つ選ぶだけです。

手応えが薄い時期、原因が面白さの不足であることは実は少なくて、たいていは6つのうちどれかが止まっています。覚えてはもらえているのにコアファンがつかない、常連は濃いのに新しい人が居つかない。症状ごとに、止まっている部品は違います。

配信でやるなら6つを上から読んで、「これはできている」と即答できないものに印を付ける。印が付いたうち1つだけを、今月の課題にする。1つを1ヶ月続けたほうが、複数を並行するより確実に枠が変わります。

熱量はもうある。見るのは、部品の方です。

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